小さい頃に発症することが多いアトピー性皮膚炎は、著しく身体が成長する生後４ヶ月から３歳にかけての時期に特に多く発症するのが特徴です。また、アトピーを発症する原因は多岐にわたり、住居環境や遺伝、食物アレルギーなど、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると言われています。特に遺伝に関しては、両親ともにアトピーの場合は５０％、一方がアトピーの場合は３０％、両親ともにアトピーがない場合は１０％の確率で子がアトピーになると言われており、親のどちらか一方、または両親ともにアトピーの人は、その子もアトピーを発症しやすくなるのです。
さて、子供のアトピーは、全身に激しい痒みをともなう湿疹が出ます。特に幼児の時期は皮膚がガサガサに乾燥し、顔や耳の前後、耳たぶの下、首、関節の内側や外側に症状が出ます。頭皮に痒みが及ぶこともあります。痒みのあまり掻きむしると、出血したり余計に症状を悪化させてしまいます。また、季節によって症状に変動があり、汗をたくさんかく夏の時期や、空気が乾燥する冬の時期は、特に症状が悪化します。対策としては、まず皮膚を清潔に保ち、汗をよくかく夏の時期は服をこまめに着替えるようにします。また、市販の外用薬を塗って、皮膚を出来るだけ保湿するようにします。